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と思うじゃん?
違うんだよなぁ
主題に気づけばとても面白いんだけど
普通に見てたんじゃ気づかない
という構図自体が正解だけど間違ってる
という構図が見えてくると
この映画はすごく深くて面白い
もっと精神的な存在でいて欲しかった
途中から男ができて認識されなくなったりしたところで
もっと面白い展開にできた気がする
そこは表面的な部分だけなんだよ
祖母の昔話に沿っていく中で
自分が嫌いな自分を肯定しようとするのが主題のお話
主題はそれでもいいんだけど
なんか作品のギミックっていうか
主題を導く描き方がもうちょいなんとかなった気はする
>>22
「自己肯定」という主題について直接的な説明がまったくないからな
初見者は
「マーニーは祖母のことでした!」
という種明かしだけで満足してしまう
「マーニー=アンナ自身」ということを意識して2回3回とみると、
細部がとてもよく作られている作品だと気づく
そうなんか
今度金ローでやったらそういう風に見てみるよ
自分自身がきらいなアンナが
マーニーという妄想の中の祖母の力を借りて
自分を肯定していく物語
という観点からぜひ見てみてほしい
アメリカのホームドラマ風にするな
かわいいなぁ
アニメ化すべき
もっと見る人によって捉え方が変わるような映画にすれば
映画オタクは喜んだはず
その方が簡単に人の心に入り込めるし
マーニーやハウルは児童文学として世界中で評価が高いから
それを下地にしてるんだから当然良いものができる
と思ったけど
世界で最も優れたファンタジーの一つと言われてるゲド戦記が
映画になった途端あんなことになっちゃったしなw
最後らへん
マーニーが「私を許して」とアンナに叫ぶシーン
唐突過ぎて意味がわからんという奴が多いが
あそこだけはマーニー=祖母の本当の想いなんだよな
幼いマーニーを残して死んでしまうことに対する祖母マーニーの懺悔
どこかでアンナに対して言ったことをアンナが思い出したのか
そう思っていることを幼いころに感じ取ったアンナが反映したのか
わからんが、とても良いシーン
例えば
アンナはマーニーの子供時代の姿を知らない
でも想像の世界ではマーニーを作り出してる
マーニーの容姿は自分の容姿を基にしているから
マーニーとアンナの顔が重なる演出があったり
ポスターが2人の背中合わせになったりしている
特にアンナが助成金について話す部分は
自分を否定したいけど肯定したい葛藤が見て取れる
アンナ=マーニーということは、
マーニーの発言は、自分自身の隠れた思いでもある
だからマーニーが「あなたが好きよ」というのは
アンナ自身が本当は自分自身を好きでいたいという現れでもある
もちろん祖母自身の愛も含まれてると思うけど
杏奈がマーニーに自分の心を投影して自己肯定していく物語という構造が
初見でわからないのは監督の力量不足なのか
それとも何度も見ることでわかることを前提に作られたのか
俺もたまたま
「マーニー=杏奈の気持ちそのもの」という考えを知って
たまたま何度も見る状況だったから
見るたびに面白くなっていっただけだった
ぜひ次に思い出のマーニーを見るときは
「マーニー=実は祖母」というミステリやホラーみたいな見方じゃなくて
上述が主題ということを念頭に見てほしい
そのために作られたシーンが多いことに気づくはず